企業情報

ごあいさつ

         

　当社の社名は、明治後期に当時の農商務省肥料砿物調査所初代所長を務めた創業者の恒藤規隆らが、南海の無人島「ラサ島」でリン鉱石を発見したことに由来します。その後、農村振興の使命感から民間の立場でリン系肥料の開発を進めたことが当社のルーツであり、創業から１００年を超えてそのフロンティア精神は今日まで脈々と受け継がれています。
　長い歴史の中では、肥料事業、金属鉱山事業、製錬事業、シリコンウェハー再生事業などの主力事業を含めた業態変革に対峙しつつ、数多くの試練を乗り越えてまいりました。とりわけ、１００年続いているのが、リン酸を中心にしたリン系製品です。リンは非常に重要な元素でありますので、リン系製品に関する技術は、今後も当社のコア技術として、存続していくものと考えております。
　リン酸については、一般工業用に加え、半導体や液晶向けの高純度リン酸でも豊富な実績を築いていますが、今後はさらなる高付加価値化・スペシャリティ化を図り、特徴のある製品・技術を生かして事業展開を進めてまいります。化合物半導体原料となる赤リンの研究にもいち早く取り組むなど、今後もさまざまな技術革新を通してリン系製品の新展開・新用途が拓かれる可能性は大いにありますので、リンに関するノウハウを基盤技術としてしっかり守っていきたいと考えています。
　また、電子材料事業では、ガリウムやインジウムなどの希少金属のリサイクルを一段と推進するほか、機械事業ではバイオマス分野に進出し、化石燃料から再生可能燃料への転換を促すなど、循環型社会の実現に向けて当社が得意とする技術を生かしてまいります。
　当社の社風は「真面目・誠実・勤勉」です。堅実に、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまとともに成長してまいります。今後とも一層のご支援をたまわりますよう、お願い申し上げます。